永住権を持つ親の扶養に入る成人の子が永住権を取得するための要件
- rirakkuma2160
- 3月5日
- 読了時間: 3分
こんにちは。ブログを書き始めて3日目ですが、毎日続くように頑張りたいと思います。
本日も永住権について。事例のお話にしようと思います。
日本で永住権を持つ親の扶養に入っている子が、自身も永住権を取得するためには、いくつかの重要な要件を満たす必要があります。その主な要件と注意点について解説します。

1.永住権の基本要件
日本の永住権(在留資格「永住者」)を取得するためには、一般的に以下の要件を満たす必要があります。
①素行が善良であること
犯罪歴がなく、納税義務などの法令を遵守していること
②独立した生計を営むことができること
安定した収入があり、公共の福祉に頼ることなく日本での生活を維持できることが見 込まれること
③在留期間が10年以上であること
原則として、日本に継続して10年以上在留し、そのうち5年以上は就労資格または居住資格を持っていることが必要です
2.扶養に入っている成人の子に関する特別な考慮点
成人の子が親の扶養に入っている場合でも、永住権の申請では以下の点が特に重視されます。
①生計能力の要件
扶養に入っている場合、申請者の経済的自立が問われます。つまり、
・親の収入だけに依存している場合は、独立した生計能力を証明しづらい
・自身で収入を得ている場合は、安定した年収(地域にもよりますが300万円以上、東京であれば400万円前後が理想)があることが望ましい
・親の収入に依存している場合、親の年収も考慮してもらえる可能性はあるが、確実にクリアできるかは分からないため自身の年収を上げた方良いです。
対策:申請前5年間の間にアルバイトではなく正社員などで就労実績を積むことが推奨されます。
②在留資格の要件
通常、親の永住権に基づいて「家族滞在」などの在留資格を持っている場合、これだけでは永住申請が難しいです。そのため、以下のような資格変更が求められることがあります。
・「技術・人文知識・国際業務」などの就労資格に変更
・「定住者」の在留資格を取得(特定の事情がある者の場合)
③在留期間のカウント
「家族滞在」などの資格では永住権の申請要件を満たしにくいケースがあり、就労資格を取得した後に5年間の継続在留が求められます。
④親の永住権の影響
親が永住権を持っていること自体はプラス要素ですが、それだけで成人の子が永住権を取得できるわけではなく、親が安定した収入と納税実績を持ち、子の生活を十分nに支えていることが証明されていることが望ましいです。
3.申請時のポイントと注意点
・収入の安定性を証明する→直近5年ほどの収入証明を用意する。
・納税義務を果たしていることを証明する→市区町村発行の納税証明書を取得
・将来の自立を示す→申請後も継続的に収入を得られる職業に就いていることが重要
4.まとめ
親の永住権があるからといって、その扶養に入っている成人の子が簡単に永住権を取得できるわけではありません。独立した生計能力の証明や妥当な在留資格の取得が鍵となります。永住申請は書類の準備や審査が厳格なため、専門家に相談しながら進めることをお勧めします。
永住権の申請を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください!







